菱田 雅晴(HISHIDA Masaharu)

法政大学 法学部国際政治学科 大学院政治学研究科 教授、中国基層政治研究所長。主要研究関心は、①現代中国論:現代中国政治社会分析(組織集団としての中国共産党、“派系”形成のプロセスとメカニズム、経済発展と政治社会体系へのインパクト、国際社会との双方向接触による変容プロセス)、②国家・社会論:State-Society framework、社会コーポラティズム論によるアプローチ(国家と社会の“共棲”関係;中間層,中間集団、基層自治;村民委員会選挙に見る村民自治,都市セクター居民委員会、体制“外”存在としての宗教,宗族,黒社会)、③政治社会発展論:移行期中国からのインプリケーション(ポスト・コミュニズム理論、移行期理論;民主化(制度化と定着))。

業績

著書、編著書、共編著
*菱田雅晴編著『中国共産党のサバイバル戦略』(三和書籍、2012)、520頁
*菱田雅晴編著『中国;基層からのガバナンス』(法政大学出版局、2010)、324頁
*Masaharu Hishida (ed.), China’s Trade Unions; How Autonomous Are They?, Routledge (2009), 263 pages
*菱田雅晴編『アパシー情況下のガバナンス;多元化社会における政治参与チャンネルに関する日中共同研究』(法政大学中国基層政治研究所、2008、144頁)
*菱田雅晴編『現代中国における社会コーポラティズムの展開に関する学術調査:研究成果報告書(法政大学 研究開発センター、2007、125頁)
*菱田雅晴編著『アパシー情況下のガバナンス』(法政大学中国基層政治研究所、2008年4月)
*菱田雅晴・園田茂人『経済発展と社会変動』(シリーズ現代中国経済、第8巻、名古屋大学出版会、2005年、244頁)
*菱田雅晴編『村長選挙に見る村民自治の進展と中国の政治発展に関する学術調査』科学研究費補助金基盤研究(A)成果報告書、静岡県立大学、2003年3月
*天児慧・菱田雅晴編『深層の中国社会〜農村と地方の構造的変動』(勁草書房,2000年9月、308頁)
*菱田雅晴編『社会:国家との“共棲”』(叢書<現代中国の構造変動>第4巻,東京大学出版会,2000年6月、323頁)
*天児慧・石原享一・朱建栄・辻康吾・菱田雅晴・村田雄二郎編『岩波 現代中国事典』
        (岩波書店,1999年5月,1457頁)
*Ku-Hyun Jung and Masaharu Hishida (eds.). Foreign Direct Investment and Cross
      Cultural Management in Northeast Asia. SPF, 107 pages, November 1995
*China: An Enhanced International Link. Trade Directorate Working Paper, 156 pages, OECD, March 1994
*栗林純夫・高橋宏・菱田雅晴編『中国の経済社会発展〜成長制約要因の克服は可能か』
       (人と文化社,1994年4月,173頁)

学術論文他
*菱田雅晴「中国共産党:危機の深刻化か、基盤の再鋳造か?」園田茂人・毛里和子編『中国問題 キーワードで読み解く』東京大学出版会、2012年10月、pp.3〜34
*Masaharu Hishida. “The Chinese Communist Party: Deepening of a Crisis or Renewal
of the Party Base?”.《Journal of Contemporary China Study》、No.1、2012、pp.23〜45
*菱田雅晴「不安定下の安定——中国共産党90周年の現況」『東亜』No.535、2011年10月号、pp.22〜32
*Masaharu Hishida. Stability under Destabilization:Current Situation in China’s Politics 《Mongolian Journal of International Affairs》、No.22、 2012
*菱田雅晴「《還暦中国》に“順耳”を希う」『東亜』No.508、2009年10月号、pp.28〜34
*菱田雅晴「中国:“全球化”の寵児?」鈴木佑司・後藤一美編『グローバリゼーションとグローバル・ガバナンス』法政大学出版局、2009年3月
*菱田雅晴「党のモルフォジェネシス:組織的課題」(『アパシー情況下のガバナンス;多元化社会における政治参与チャンネルに関する日中共同研究』所収、2008、pp.124—139)
*菱田雅晴「“失地農民"の意味するもの」(『現代中国における社会コーポラティズムの展開に関する学術調査:研究成果報告書』所収、2007、pp.88—95)
*Masaharu Hishida, “Land-lost Peasants and their Challenge for a Harmonious Society”、Conference paper for Beijing Forum 2006, Peking University, October 2006.
「中国共産党のメタモルフォシス」寺島実郎・渡辺利夫・朱建栄編『大中華圏の実像—連携のための摸索』岩波書店、2004年10月, pp.257〜262
「現代中国における階層分化—改革レースの勝者と敗者」『現代中国研究』第14号、中国現代史研究会、2004年9月、pp.1〜13
*「現代中国の政治社会的アポリア」『現代中国』No.78, 日本現代中国学会、2004年8月, pp.29〜36
*「中国:政治的多元化へのシナリオ」岸川毅・岩崎正洋編『アクセス地域研究I』第7章、日本経済評論社、2004年6月、pp.155〜178
*「政治社会体系的安定性」(中国語)蕭秋海編訳『中国経済的危機』、pp.147〜pp.175、経済新潮社、台湾、2003年11月
*書評 佐々木衛・柄澤行雄編『中国村落社会の構造とダイナミズム』(東方書店)
 『週刊 読書人』、2003年4月15日
*「社会的不公正・不公平〜国際競争力への脅威?」『中国経済の国際的競争力』、中国経済研究会報告書、2003年3月、pp.84〜pp.101
*書評 清水美和著『中国農民の反乱』(講談社)『農林水産図書資料月報』2002年12月、10-362
*「政治社会システムの安定性」『チャイナリスクを検証する』第6章所収、JETRO、2002年10月、pp.103〜124
*「政治社会システム」『中国経済の持続的発展と制約要因』、中国経済研究会報告書、2002年3月、pp.67〜pp.82
*China and WTO: The Effects on China’s Sociopolitical Stability, Japan Review of International Affairs, The Japan institute of International Affairs, Vol.16, No.2, Summer 2002, pp.128 - 145
*書評論文「Xiaobo Lu. Cadres and Corruption; The Organizational Involution of the Chinese Communist Party」『アジア経済』アジア経済研究所、2002年9月Vol.43, No.9、pp.68〜73
*「中国のWTO加盟〜“フェーズ2”の深刻性」『東亜』No.403、2001年1月号、霞山会、
pp.18〜30
*「誰来統治中国農村—日本的关心所在
香港中文大学大学服事務中心・香港浸会大学政府与国際研究系 :《第二届中国大陸村级組織建設学術研討会論文集 》, 2001年3月16、17日
*「社会情況と大衆の意識変化」『中国総覧2000年版』第5編 第6章,霞山会,
   2000年8月,pp.439〜447
*「国家と社会の“共棲”」毛里和子編『現代中国の構造変動』 第4章
     (叢書<現代中国の構造変動>第1巻,東京大学出版会,2000年2月、pp.57〜90)
*“Does the WTO matter to China ?”, Japan Review of International Affairs, Japan Institute of International Affairs, Vol. 13, No. 4, Winter 1999, pp.257 – 276.
*「小政府・大社会:利益集団としての中国の社団組織」『現代中国における中央・地方関係』
     日本国際問題研究所,1999年8月,pp.93〜105
*「“超級村庄”の中間的性格をめぐって〜国家・社会論からのアプローチ」,
     『現代中国における城郷一体化』,亜細亜大学アジア研究所,1999年6月
*「中国で始まった静かなる民主化“革命”」,『世界』No.660,岩波書店,99年4月,pp.201〜211
*「現代中国農村の新社会組織〜選挙制度に見る村民委員会」,『シリーズ領域研究』No.11,
     1999年1月,pp.36〜42
*"Unemployment, Layoffs and Social Unrest",JETRO CHINA NEWSLETTER,No.135,
    1998 Vol.4,JETRO, pp.17〜24
*「社会情況と大衆の意識変化」『中国総覧1998年版』第5編 第6章,霞山会,
1998年8月,pp.439〜447
*「宴の後の香港特別行政区ーー返還後のアジア情勢」,『SERIトピックス』No.731,
静岡経済研究所,1998年7月
*「失業・下崗と社会不安〜全人代後の中国社会を読む」『中国経済』No.390,
日本貿易振興会(JETRO),1998年6月,pp.52〜67
*「変容する中国の国家・社会関係」,『SRIレポート』No.75,静岡総合研究機構,1998年4月
*「農村における住民自治の可能性」台湾大学法学院
台湾大学主催国際シンポジウム『21世紀の東アジア』提出論文,1997年9月
*「中国のWTO加盟をめぐる確執」 『世界』 No.631,
    岩波書店,1997年,pp.35〜38
*「中国:社会意識の“転型”」「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯『体制変容下の中国・スラブ・ユーラシア』No.40、北海道大学スラブ研究センター、1997年9月、pp.41〜53
*「混乱の脅威ーー社会的安定性を問う」 天児慧編著『中国は脅威か』第3部 第9章
    勁草書房、1997年、pp. 220〜239
*「村長選挙制度と実態」『中国経済』 No.380,JETRO, 1997年8月, pp. 20〜37
*「動向:国際経済 概観」中国研究所編『中国年鑑1997年版』,
    新評論社,1997年7月,pp.162〜163
*「中国のWTO加盟」 藤本昭編著『中国:21世紀への軟着陸』第2部第3章、
    日本貿易振興会、1997年4月、pp. 195〜211
*書評「歴史不再徘徊ーー人民公社在中国的興起和失敗(凌志軍著,人民出版社)」
    『月刊 中国図書』第9巻・第6号,内山書店,1997年6月,pp.12〜14
*「動向:国際経済 概観」中国研究所編『中国年鑑1996年版』,
    新評論社,1996年7月,pp.154〜155
*「国際経済ルール参加に関する“政策不決定”〜WTO加盟交渉の事例から」
    中国の政策決定』第二部第三章、日本国際問題研究所、1996年3月,pp.99〜118
*「社会情況と大衆の意識変化」『中国総覧』1996年版、第5編 第6章, 霞山会,
1996年、pp.428〜436
*「中国社会の変貌」『日中経協ジャーナル』、No. 31、日中経済協会,1996年、pp.39〜45
*「社会構造の変動分析」『シリーズ中国領域研究』第1号、1996年、pp.15〜19
*「改革開放政策と社会変容」『中国の行方と日本の戦略研究委員会報告書』地球産業文化研究所、1995年7月、pp.78〜91
*「動向:国際経済 概観」中国研究所編『中国年鑑1995年版』,
    新評論社,1995年7月,pp.162〜163
*「イデオロギー終焉後の一神教世界ーチャイナ・ドリームとチャイナ・シンドローム」
   『中国ー社会と文化』第十号,中国社会文化学会,1995年6月,pp.83〜92
*「ガット加盟の政治経済学ーー中国にとっての“外圧” 」毛里和子編『現代中国論3  市場経済化の中の中国』 第9章、日本国際問題研究所、1995年4月 pp.232〜268
*「中国とGATT/WTO〜マラソン交渉の背後にあるもの」『国際問題』No.418
    日本国際問題研究所,1995年1月,pp.43〜58
*「中国における社会保障体系の改革」『中国:社会主義市場経済の構図』第2章
    日本貿易振興会,1995年1月,pp.28〜49
*Two Approaches for Cross-Cultural Management. Seminar Paper Series,
    North-East Asia-Development Center, Yongsei University, Nov. 1994
*「せめぎ合い続く中国のガット加盟問題」『世界週報』1994年10月4日号,
時事通信社,pp.10〜13
*「中国:社会変動のシナリオ  第3部総論」『世界』「特集:中国“大国”への全シナリオ」
    1994年8月号、第598号,岩波書店、pp.94〜99
*「国際経済:概観 世界に広がる“中国シフト”」中国研究所編『中国年鑑1994年版』,
    新評論社,1994年6月,pp.128〜129
*「中国:ガット参加の政治経済学ーー“外圧”の認知プロセスとそのインパクト」
    『中国社会主義の行方』、日本国際問題研究所、1994年3月
*“ Vaulting toward a Market Economy ”, Japan Review of International Affairs, Japan Institute for international Affairs、Vol. 8, No. 2, Spring 1994 ,pp.133〜152
*「国家の自己融解の可能性〜農村で何が起こっているか」季刊『窓』No.18、「特集中国はどこへ」、『窓』社,1994年1月,pp.84〜103
*「《鄧躍進》ヘの期待と不安〜第14期三中全会後の中国経済」、『国際問題』No.395、
   日本国際問題研究所、1994年1月, pp.17〜33
*Toward Cross -Cultural Interface Management, Sasakawa Peace Foundation, 1993
*State-Society Relations, Discussion Paper for A Dialogue on China between the US and    
Japan, Japan Institute for International Affairs, July 1993
*Survey Report : Mutual Image in NEA,  Discussion Paper for North East Asia Economic Initiative, Beijing, November 1993
*「鄧小平時代の社会意識」、毛里和子・岡部達味編『現代中国論2 改革開放時代の中国』、
日本国際問題研究所、1991年6月
*「中国の企業組織構造」、渡辺利夫・丸山伸郎編『中国の産業構造調整と産業発展戦略』、           
   日中経済協会、1991年3月
*「現代中国の社会移動」、宇野重昭編『変貌する中国社会』、講座現代中国、
第3巻、岩波書店、1990年
*「中国マスメディア制度〜小集団媒介機能の強化と弛緩」、
  毛里和子編『現代中国論1 毛沢東時代の中国』、日本国際問題研究所、1990年6月
*Economic Reform in China, China in Crisis,
Royal Institute of International Affairs, London, 1990
*「“官倒”−中国における腐敗現象」、山内一男・菊池道樹編『中国経済の新局面』、
   法政大学比較経済研究所研究シリーズ6、法政大学比較経済研究所、 1990年

その他

主要研究活動: (1994年以降)
1994年4月〜96年3月 笹川平和財団『北東アジアの経済協力』プロジェクト(主査;栗林純夫)
             研究分担者(「北東アジアの異文化管理」担当)
1996年4月〜99年3月 文部省科学研究費 
            重点(特定)領域研究『現代中国の構造変動』(領域代表:毛里和子)
            X00総括班「現代中国の構造変動への学際的接近」研究分担者
                      (「社会領域の構造変動」担当)
            A03「現代中国の国家・社会関係」計画研究班 研究代表者
1997年4月〜98年3月 文部省科学研究費 国際学術研究『中国経済の市場化、国際化のインパクト』
             研究代表者  課題番号 08041069
1997年4月〜99年3月 文部省科学研究費 国際学術研究『現代中国における“中間階級”の生成に関
            する共同研究』(研究代表者:園田茂人)
             研究分担者(「階級分析」担当)
1999年4月〜2001年3月 文部省科学研究費 基盤研究(A)
             『村長選挙に見る村民自治の進展と中国の政治発展に関する学術調査』
            研究代表者  課題番号 国11691094
2003年4月〜2007年3月 文科省科学研究費 基盤研究(B) 
            『現代中国における社会コーポラティズムの展開に関する学術調査』
             課題番号 15402036 研究代表者 
2006年4月〜2007年3月 外務省日中知的交流支援事業
『「自律化」社会のガバナンス〜「グラスルート中国の変容と政治的レスポンス」に関する日中共同研究』研究代表者
2007年4月〜2008年3月 外務省日中研究交流支援事業
『多元化社会における政治参与チャンネルに関する日中共同研究〜アパシー情況下のガバナンス〜』研究代表者
2007年4月〜2010年3月 文科省科学研究費 基盤研究(A) (3カ年計画)
            『中国共産党に関する政治社会学的実証研究』
             課題番号 19252003 研究代表者
2011年4月〜2014年3月 文科省科学研究費 基盤研究(A) (4カ年計画)
            『中国共産党に関する政治社会学的実証研究——中南海研究(Ⅱ)』
             課題番号 23252004 研究代表者 

所属学会:  アジア政経学会、日本国際政治学会、Asian Study Conference Japanほか

海外渡航歴:
 長期滞在;中華人民共和国 北京市ほか(1981年6月〜83年6月および1991年4月〜92年9月)
 短期訪問;中国,米国,香港,韓国,英国,フランス,オーストラリア,旧ソ連,旧ユーゴスラビア,
       ハンガリー,ポーランドほか(国際会議出席,現地調査等)

社会的活動:
 日本学術審議会専門委員、 OECD(経済協力開発機構)コンサルタント、駐中国日本大使館専門調査員、 総理府国際経済研究会研究委員、中国人民大学理事(非営利組織研究所)、総合研究開発機構(NIRA)プロジェクト研究員、 中国問題研究所研究委員、日本国際問題研究所(JIIA)プロジェクト委員、 アジア太平洋フォーラム評議員、アジア経済研究所(IDE)プロジェクト委員、日本貿易振興機構(JETRO)中国経済研究会委員、中国研究所『中国年鑑』編集委員、 地球産業文化研究所(GISPRI)研究委員、日中共同研究「2000年の中国自動車産業の戦略研究」日本側委員、静岡研究開発機構評議員、静岡県浙江省投資促進機構中国投資実務研究会座長 ほか.