貴志 俊彦(KISHI Toshihiko)

京都大学地域研究統合情報センター教授。研究分野は、日中文化交流史、東アジア情報・通信・メディア史研究、トランスナショナリティ研究など。島根県立大学教授、神奈川大学教授などを経て、2010年4月より現職。 日本学術会議第22期連携会員(地域研究委員会地域情報分科会、史学研究委員会歴史資料の保存・管理と公開に関する分科会)、日本歴史学協会国立公文書館特別委員会委員、人間文化研究機構現代中国地域研究プログラム東洋文庫現代中国研究資料室拠点構成員、東洋文庫超域アジア研究部門客員研究員、広島史学研究会県外評議員などを兼任。これまで、日本学術会議第20期連携会員(地域研究委員会地域情報分科会)、同第21期連携会員(地域研究委員会地域情報分科会、史学研究委員会等アジア研究・対アジア関係に関する分科会・幹事)、早稲田大学ブリティッシュ・スタディーズ研究所客員研究員、国際日本文化研究センター共同研究員、京都大学東南アジア研究所非常勤講師、東京外国語大学AA研共同研究員、神奈川大学経営学部・経営学研究科非常勤講師、鳥取大学大学院教育学研究科非常勤講師などを歴任。

単著

2010年6月 『満洲国のビジュアル・メディア‐ポスター・絵はがき・切手』吉川弘文館、総248頁

編著

2011年3月 『近代アジアの自画像と他者-地域社会と「外国人」問題』京都大学学術出版会、総400頁

共編著

2012年12月 『二〇世紀満洲歴史事典』貴志俊彦・松重充浩・松村史紀編、吉川弘文館、総840頁
2012年6月 『美國在亞洲的文化冷戰』貴志俊彦・土屋由香・林鴻亦編、台北:稲郷出版社、総291頁
2012年6月  『문화냉전과 아시아: 냉전 연구를 탈중심화하기(文化冷戦とアジア--脱中心化する冷戦研究)』기시 도시히코(貴志俊彦), 쓰치야 유카(土屋由香)編、Seoul:소명출판、総336頁
2010年3月 『中国・朝鮮における租界の歴史と建築遺産』大里浩秋・貴志俊彦・孫安石編、御茶の水書房、総348頁
2009年6月 『模索する近代日中関係-対話と競存の時代-』貴志俊彦・谷垣真理子・深町英夫編、東京大学出版会、総342頁
2009年2月 『文化冷戦の時代-アメリカとアジア-』貴志俊彦・土屋由香編、国際書院、総281頁
2008年7月 『資料で読む世界の8月15日』川島真・貴志俊彦編、山川出版社、総230頁
2006年3月 『戦争・ラジオ・記憶』貴志俊彦・川島真・孫安石編、勉誠出版、総360頁
2005年12月 『東亜視域中的国籍、移民與認同』(東亜文明研究叢書58)、甘懐真・貴志俊彦・川島真編、台北:台湾大学出版中心
2005年6月 『「東アジア」の時代性』貴志俊彦・荒野泰典・小風秀雅編、渓水社、総244頁
1999年6月  『天津史-再生する都市のトポロジー-』天津地域史研究会(リンダ・グローブ・浜口允子・貴志俊彦)編、東方書店、総294頁
1998年3月 『天津史文献目録』(東洋学文献センター叢刊別輯23)、貴志俊彦・劉海岩・張利民編、東京大学東洋文化研究所附属東洋学文献センター、総497頁

共著

浅野亮・川井悟編著『概説近現代中国政治史』ミネルヴァ書房、2012年7月、247~271頁「国旗・国徽・国歌―『中国』をめぐるシンボルとアイデンティティ」
和田春樹他編『岩波講座東アジア近現代通史』別巻(アジア研究の来歴と展望)、岩波書店、2011年9月、313~336頁「東アジアにおける『流行歌』の創出―クロスオーバーするレコードと音楽人」
大里浩秋・孫安石編著『租界研究新動態』上海人民出版社、2011年3月、24~53頁「従天津的租界接収問題看東亜地域秩序的変動」
エズラ・ヴォーゲル・平野健一郎編『日中戦争期中国の社会と文化 』慶應義塾大学出版会、2010年6月、97~112頁「日中戦争期、満洲国の宣伝と芸文――甘粕正彦と武藤富男」
飯島渉・村田雄二郎・久保亨編『シリーズ20世紀中国史』第2巻、東京大学出版会、2009年8月、191~211頁「通信メディアの展開と国際関係」
西村成雄・田中仁編『中華民国の制度変容と東アジア地域秩序』汲古書院、2008年3月、121~137頁「戦時期上海の印刷業界の苦悩と希求-『芸文印刷月刊』(1937~1940)を通じて-」
佐藤卓己・孫安石編『東アジアの終戦記念日-敗北と勝利のあいだ-』ちくま新書、2007年7月、222~239頁「戦後中国の「戦勝」報道」
平野健一郎編『日中戦争期の中国における社会・文化変容』東洋文庫、2007年3月、13~60頁「満洲国の情報宣伝政策と記念行事」
宇野重昭編『北東アジア研究と開発研究』国際書院、2002年6月、211~232頁「近代中国における<都市>の成立―不平等条約下の華と洋―」
宇野重昭・増田祐司編『北東アジア世界の形成と展開』日本評論社、2002年3月、153~183頁「日中戦争期、東アジア地域におけるラジオ・メディア空間をめぐる政権の争覇」
曽田三郎『近代中国と日本-「提携」と「敵対」の半世紀』お茶の水書房、2001年3月、259~290頁「天津租界電話問題をめぐる地域と国家間利害」
西村成雄編『現代中国の構造変動 第3巻:ナショナリズム-歴史からの接近-』東京大学出版会、2000年3月、175~200頁「近代天津の都市コミュニティとナショナリズム」
曽田三郎編『中国近代化過程の指導者たち』東方書店、1997年2月、253~285頁「永利化学工業公司と范旭東-抗戦下における国家と企業-」
横山英・曽田三郎編『中国の近代化と政治的統合』渓水社、1992年12月、141~173頁「『北洋新政』体制下における地方自治制の形成-天津県における各級議会の成立とその限界-」

論文(査読あり)

「植民地初期の日本-臺灣間における海底電信線の買収・敷設・所有權の移轉」『東洋史研究』第70巻第2号、2011年9月、105~139頁
「戦争とメディアをめぐる歴史画像デジタル化の試み-満洲国ポスター&伝単データベース」『アジア遊学』第113号、2008年8月、68~74頁
“Source Material Digitalization and Chinese Studies in Japan”, Asia Research Trend, New Series, No.3, Toyo Bunko, July 2008, pp. 81-93.
“Fusion and Crack between Cultural Policy and Placation Policy in Manchukuo”, Journal of Manchurian Studies, No.7, Korea, October 2007, pp. 93-129.
“An Analysis of“Victory over Japan Day”Reporting in Chinese Newspaper Media”, 『北東アジア研究』第12号、2007年2月、1~17頁
「長崎上海間『帝国線』をめぐる多国間交渉と企業特許権の意義」『国際政治』第146号、2006年11月、21~38頁
「第一次大戦後の在華外国人管理問題-条約未締結国国民の法的処遇をめぐって」『アジア研究』第52巻第3号、2006年7月、35~50頁
「東アジア地域の経済関係と政治戦略-『東アジア共同体』構想をめぐる日中韓のヴィジョン形成-」『総合政策論叢』第11号、2006年3月、183~191頁
「東アジアにおけるトランスナショナル・コミュニティの歴史と現状」『北東アジア研究』第10号、2006年1月、1~9頁
「国民政府による電化教育政策と抗日ナショナリズム-「民衆教育」から「抗戦教育」へ」『東洋史研究』第62巻第2号、2003年9月、126~153頁
「日中通信問題の一断面―青島佐世保海底電線交渉をめぐる多国間交渉―」『東洋学報』第83巻第4号、2002年3月、33~57頁
「戦時下における対華電気通信システムの展開-華北電信電話株式会社の創立から解体まで―」『北東アジア研究』第1号、2001年3月、245~268頁
「袁世凱政権の内モンゴル地域支配体制の形成-『蒙蔵院』の成立と内モンゴル三特別行政区の設置-」『史学研究』第185号、1989年8月、27~40頁

論文(査読なし)

"Effects on the Republic of China of the Collapse of the "Empires" after the First World War: Restoration of Sovereignty in the Former Concessions of Germany and Austria-Hungary"、『年報「非文字資料研究」』第6号、神奈川大学非文字資料研究センター、2010年3月、107~118頁
「中国学と地域情報学の学際的連携-史資料の共有化とデジタル・データベースの可能性」京都大学地域研究統合情報センター・京都大学東南アジア研究所・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科『シンポジウム地域研究と情報学:新たな地平を拓く 講演論文集』、2007年2月、97~105頁
「近代中国における国家と民間団体とのかかわり−天津安徽会館関連档案から−」『近きに在りて』第49号、2006年5月、30~42頁
「北東アジア地域の社会科学研究のための資料・書誌情報データベース」貴志俊彦・石川正敏・井上治、『メディアセンター年報』第4号、島根県立大学メディアセンター、2004年3月、35~41頁
「日清戦争勃発前年の北東アジアの政治と社会-原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌并清韓露三国評論』を通じて-」『メディアセンター年報』第4号、2004年3月、2~12頁
「重慶国民政府による日本語プロパガンダ放送」『アジア遊学』第54号、2003年8月、
「帝国の『分身』の崩壊と『異空間』の創出―第一次大戦期の天津租界接収問題をめぐって―」『近きに在りて』第39号、2001年8月、235~252頁
「日中通信問題的一個断面―囲繞青島佐世保間海底電纜一事的多国交渉」『城市史研究』第21輯、天津社会科学院出版社、2002年3月、255~272頁)
「中国城市史研究的課題及其尋求的理論結構框架」『中央研究院近代史研究所通訊』第30期、台北:中央研究院近代史研究所、2000年9月、73~89頁
「中国都市社会パラダイム・モデル構築にむけて-近年の日本における都市史研究からの考察-」『比較日本文化研究』第5号、待兼山比較日本文化研究会、1998年12月、65~87頁
「清末の軍制改革-“北洋六鎮”成立過程にみられる中央と地方の改革モデル-」『島根県立国際短期大学紀要』第3号、1996年3月、101~132頁
「清末、直隷省の貿易構造と経済政策」『島根県立国際短期大学紀要』第2号、1995年、87~120頁
「清末の都市行政の一環-袁世凱の教育政策をめぐって-」『MONSOON』第2号、1989年、10~31頁

データベース

・20世紀年表データベース(1918–1952年)
・スタンフォード大学フーヴァー研究所中国関係アーカイブ件名索引データベース
・満洲国ポスターデータベース
・戦前期東アジア絵はがきデータベース
・上海租界工部局警務処文書件名索引データベース(1894-1949年)
・ 『北京特別市公署市政公報』目次検索データベース(1938-1944年)
・中国における「外国人」人口統計データベース-戦前編-


業績

貴志俊彦研究室ホームページ