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研究課題:「中国「超大国」化論の研究」

現代中国研究所は、人間文化研究機構(NIHU)地域研究推進事業現代中国地域研究連携プログラムの全体に共通したテーマである「現代中国の学際的研究――新しい大国をどう捉えるか」をめぐって、「中国「超大国」化論研究」を鋭意推進する。具体的には、以下の4つの視角から考察・分析していく。

①国際関係の中の「超大国」

(1)主に、中国の国家戦略、外交戦略、さらに安全保障戦略などを系統的に分析し、また日米同盟と中国、上海協力機構(SCO)・ロシアとの関係、核戦略と開発の現状、海洋戦略、周辺諸国の対中国アプローチ、軍事力の増強などを明らかにしながら、アジア太平洋地域のおける新たな秩序形成と中国の関係を考える。
(2)中国外交の連続性と変容に焦点を置きながら、文化、行動様式などから中国外交の連続性を検討し、他方でリアリズム的な外交行動、相互依存的な外交行動の変化、あるいは平和・国際協調路線への転換などを検討し、これらを総合的に考えながら「責任ある大国」中国外交の特徴に迫る。

②経済グローバル化の中の「超大国」

(1) 改革開放時代に入って30年が過ぎ、世界第2位の経済大国となった経済規模の中国の経済実態をどのように分析し特徴づけるか。市場化、相互依存化、技術開発の進む中国経済を国内構造と国際経済の両面からどのように考えるか。
(2)環境問題、貧富の格差問題、老齢化問題など増大する社会矛盾の検討を踏まえ、成長優先路線の転換を如何に図るかに注目しながら、「和諧社会」の実現の可能性を検討する。国際社会の視点からも最も深刻な課題を抱え、膨らませている中国のゆくえをどう理解すべきか。

③社会の成熟と「超大国」

(1)経済市場化の進展、新しい社会層・アクターの台頭、メディア・ネットの急速な大衆化などを通して形成されている公民社会・法治社会・公共圏に焦点を当てながら「社会主義政治」体制の実質的な変容を様々なアプローチから明らかにしていく。
(2)60年以上にわたって継続する共産党統治をどのように理解するか。中国共産党一党体制を伝統的政治文化論、伝統的社会構造論、ガバナンス論、民衆意識などからその持続力と変化の源泉を探ってみる。
(3)中国の民族観と少数民族問題、人権、ジェンダーがどのように扱われるようになってきているのか。そのような問題関心から「超大国」とは何かを考える。

④「帝国」史の中の「超大国」

(1)「中国における「大一統」と「大反乱」(統合と分散)の歴史、地域的差異の問題をどのように理解すべきか。また伝統的社会構造と現代社会との関係をどのように見るか。各地域史の相互連関性・相互比較を行いながら現代の政治社会学的課題として考察する。
(2)歴史の再構築、伝統的文化の再評価が生まれ、中華民族の偉大な復興が叫ばれるようになっている。また孔子学院の普及など積極的に中華思想を世界にアピールする試みも顕著である。さらに東アジア共同体、「アジア」アイデンティティと中華アイデンティティの関係。これらを総合的に捉えながら、中華思想の構造と今日的意味を解釈する。

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